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朝霧メイプルファーム 丸山純社長

ユーザーの声

2021/3/12

みなさんこんにちは、丸山純です。私は富士山の麓で450頭の乳牛を飼養する牧場、朝霧メイプルファームを経営しています。

酪農業に携わるようになって11年。「すべての酪農技術を習得するぜ!」と息巻いていたかつての私も、今は昔。従業員に追いつかれ、追い抜かれ、今ではとても太刀打ちできません。人工授精や削蹄など、私自身もある程度のことはできます。しかし受精卵移植や妊娠鑑定などの高度な技術となると、習得のハードルの高さ故、早々にあきらめてしまいました。
しかしそれでいいのです。私は良い言い方をすれば効率重視の論理主義者。悪い言い方をすれば、大怠け者野郎です。従業員に任せることができるなら、片っ端からやらせていくスタイルをとってきました。

同じ成果であれば、より楽なほうがいい。そんな思いから機械化やIT化を積極的に進め、感覚に頼らないよう、すべての作業をマニュアル化してきました。そういった効率化によって生まれた時間は、新たな試みへの余裕を生みます。時間に追われて長時間作業するよりも、スタッフの生産性や安全性もより高まります。

また、一部の人間が技術を独占するよりも、多くのスタッフが特殊な技術を習得することが可能な環境づくりを心がけています。
例えば牛の削蹄。メイプルファームスタッフのうち、実に半分以上の6人が削蹄技術を習得済みです。その為牛が足を痛がって歩いていても、迅速な処置が可能です。

繁殖活動もスタッフの半分以上が行うことができるので、適切なタイミングの授精が可能となっています。

効率を重視するのは「私だけに仕事が降りかかって大変になるのが嫌だ!」という理由だけではありません。それがちゃんと牛の為になると信じているのです。そうやって生まれた時間で、私は経営に力を注ぎ、よりよい牧場を目指すこともできるのです。

牛の管理も似ています。牧場を運営していると、忙しい時より暇な時こそ一番調子いいと、つくづく思います。牧場が一番忙しいのは、牛が不健康で、その対処にあたっているときです。健康な牛しかいなければ、私たちには最低限の管理業務しか仕事は残されていません。

牛の健康は最も重要な牧場のテーマです。いい餌を作り、牛が快適に過ごせるように管理する。牧場スタッフ全員が常にそのことを考え、様々なチャレンジをし続けています。

カシューナッツ殻液配合製品を採用したこともそのような経緯の一環でした。メイプルファームでは、餌のメニューを変更する場合、必ず検証実験を行い、その有用性が確認されたものだけを取り入れるようにしています。数年前、比較実験を行った結果、いくつかの分野で成績改善が見られました。例えば、給与期間は、暑熱期でも乳量が大きく減少せず前年に比べて増加しました。繁殖においても受胎率が10%以上高くなる等、大きく改善が見られました。
それ以来、メイプルファームのTMRにはカシューナッツ殻液配合製品は欠かせません。
これからも牛の健康を第一に、牛も人も楽しく過ごせる牧場を目指していきたいと思います。

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