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会社情報

社長挨拶

グローバル展開を目指した事業戦略を構築し、
市場環境にあった製品開発・営業普及活動の実践を通して
企業価値の向上に努めてまいります。

代表取締役社長 阿部 徹

 私たち株式会社エス・ディー・エス バイオテックは、研究開発を基盤とし、食の安全と環境保護に配慮した製商品の提供を通じて社会に貢献する経営理念のもと、事業活動を進めております。「食の安全・安心」と「増大する食料需要への対応」をキーワードに掲げ、出光興産グループのアグリビジネスの中核をなす企業として、これら課題の解決により社会に貢献していくことが当社の使命であると考えています。

 当社は2022年7月1日に出光興産株式会社アグリバイオ事業部と事業統合し、新たな一歩を踏み出しました。従来分散していた経営資源を統合・集約することでアグリビジネスをより一層拡大・成長させていく所存です。

 世界の人口は2022年に80億人を突破、2050年には97億人を超えると予想され、人口増加やそれに伴う経済成長に対応する更なる食料増産の必要性が高まっております。生態系を保全しながらの農地面積増加に限度がある中でこの問題に対応するためには、既存農地の生産効率を上げることが不可欠です。

 農作物の生産性向上や安定生産技術の一つとして農薬は重要な役割を担っておりますが、近年農薬に耐性を持つ病害虫や雑草の出現、環境負荷の低減などが課題として挙げられております。また、今回の統合で新たに加わった畜産分野においても、薬剤耐性対策や、世界的な気候変動対策の潮流を受け家畜由来の温室効果ガスの削減が課題となっています。

 このような課題の解決に向け、当社は、農薬への耐性菌あるいは耐性雑草への対策として有効な殺菌剤ダコニールや水稲除草剤成分ベンゾビシクロンの普及、抗菌剤に頼らない家畜の健全な飼育に役立つ枯草菌製剤モルッカ、牛のゲップ由来メタンガスの抑制効果で国内外から注目を集めている「カシューナッツ殻液」を含有する機能性飼料ルミナップの普及、などを推進しております。今後も、これまでに培ってきた技術開発力をベースに、より有用な環境負荷の低い製品を開発すべく、持続可能な防除・疾病予防技術の確立に向けた様々な研究開発に取り組んでまいります。

 これからもグローバルな視点に立ち、市場環境にあった製品開発や営業普及活動の実践を通して食料生産に貢献し、持続的成長を目指す所存です。

代表取締役社長 阿部 徹