R&D
研究開発
農薬ができるまで
農薬ができるまでの流れを新しい農薬有効成分の発見から製品化まで、わかりやすくご紹介します。
新規化合物探索研究のながれ
研究所内で合成された新規化合物は、リード化合物探索、作用性検定、構造最適化を経て、候補化合物が絞り込まれます。その後、みのり農事試験場での実使用条件に合わせたハウス試験、圃場試験によって開発可否を判断します。新規化合物から農薬としての開発される確率は年々低下しており、近年では数万分の1とも言われております。このような厳しい選抜を経て、ようやく公的試験へと進むことが出来ます。
殺菌・殺虫剤 | 規模 | 数 | 除草剤 | 開発移行可否判断 |
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![]() ハウス試験 |
大規模 小規模 |
少ない 多い |
![]() 圃場試験 コンクリートポット試験 |
|
![]() カップ・ポット試験 |
![]() ポット試験 |
|||
![]() シャーレ試験 |
![]() カップ試験 |
農薬登録のながれ
探索研究によって発見された新規化合物は、公的な効果試験、毒性試験によってその有効性、安全性を評価し、様々な公的機関、委員会等で審議されます。化合物の発見から10年以上の年月をかけ、これらをすべて通過したものだけが農薬原体として登録され、製品として販売することが出来ます。

用語解説
原体 | 農薬に含まれる有効成分となる化合物。 |
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製剤 | 1種類以上の原体と補助成分を混ぜ合わせて加工された最終製品。 |
登録 | 農薬は農薬取締法の登録制度によって規制されています。そのため、農薬として製造・販売・使用するには登録が必要です。 |