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事業内容

当社の製品

製品群

世界の食・住を支える当社の製品群

製品群
当社の主力製品としては、会社設立時より製造・販売を行っている「ダコニール」製品を中心とする殺菌剤、ならびに、「べンゾビシクロン」・「ダイムロン」・「カフェンストロール」・「テニルクロール」の4原体を有する水稲除草剤が挙げられます。
さらに、緑化関連剤、殺虫剤、殺線虫剤、植物成長調節剤、生物農薬そして木材保存剤といった、幅広い分野の製品を製造・販売しています。
殺菌剤 植物病原菌(糸状菌や細菌)の農作物を加害する有害作用から守る薬剤。製品としてダコニール1000をはじめとするダコニール関連剤や銅剤クプロシールドなどがあります。
殺虫剤 農作物を加害する有害な昆虫を防除する薬剤。製品としてカウンター乳剤があります。
殺線虫剤 根の表面や組織に寄生し加害する線虫類を防除する薬剤。製品としてDC油剤などがあります。
殺虫・殺菌剤 殺虫成分と殺菌成分を混合して、害虫、病原菌を同時に防除する薬剤。製品としてソイリーンがあります。
生物農薬 農薬の有効成分として、微生物や昆虫などを生きた状態で製品化したもの。製品としてチューンアップ顆粒水和剤やインプレッションクリアなどがあります。
水稲除草剤 水稲における雑草類を防除する薬剤。混合剤が主体の市場であり、当社4原体を混合した混合剤が毎年上市されています。
芝生用除草剤 ゴルフ場などの芝生における雑草類を防除する薬剤。製品としてブロードケア顆粒水和剤やポアキュアなどがあります。
緑地管理用除草剤 非農耕地における雑草類を防除する薬剤。製品としてバックアップ粒剤やクロレートSなどがあります。
その他製品 植物成長調節剤(植物の生理機能を増進または抑制して、結実を増加させたり倒伏を軽減したりする薬剤)や木材保存剤、ゴルフ場のサッチ分解促進剤などがあります。

(参考:農薬工業会)

微生物農薬とは

病害虫にキビしく、
地球にやさしい。
有機農法でも使える農薬。微生物農薬とは

微生物農薬とは、大切な農作物を加害する病害虫を防除する能力を持つ有用微生物を製剤化したものをいいます。 世界的には、様々な微生物(細菌、カビ、ウイルス、天敵線虫)が微生物農薬として利用されています。(株)エス・ディー・エス バイオテックでは、天敵線虫(スタイナーネマ)、BT菌(バチルス チューリンゲンシス)、バチルス菌(バチルス アミロリクエファシエンス)を成分とした微生物農薬を扱っています。

微生物農薬を使用するメリット

微生物農薬の素材は、もともと自然界に存在しているものばかりです。従って、自然環境に対する影響が少なく、使用者や家畜、ペットなどに対する影響を心配する必要がありません。
また、防除対象となる病害虫に特異的に作用することから、標的外の生物に対する影響が少ないことも特長の一つです。
化学農薬の場合、病害虫によっては抵抗性を獲得し、効果が年々低下することがしばしば見受けられますが、微生物農薬の対象病害虫に対する作用性は複雑であり、抵抗性が発達した事例はほとんどありません。化学農薬の効果が低下した場面では極めて有効な防除手段としてご活用いただけます。
また、病害虫防除に使用する場合に使用回数の制限が無く、有機栽培においても安心してご使用いただけます(有機JAS認定)。

天敵線虫とは

自然界には線虫という小さな生き物がいます。
土の中に住んでいる線虫には植物に寄生して養分を吸収するもの、動物に寄生して養分を吸収するもの、カビや細菌を食べて生活するもの等様々な種類がいますが、これらのうち特定の昆虫だけに感染し殺してしまうものを天敵線虫(昆虫病原性線虫、スタイナーネマ)とよびます。

殺虫機構とライフサイクル

スタイナーネマの感染態3期幼虫は、土壌中で宿主昆虫に遭遇するとその開口部(口、肛門、気門)より体内に侵入し、中腸を経て血体腔に侵入します。ここで共生細菌を放出し、体液中における細菌の増殖により昆虫は敗血症を起こし死亡します。通常、防除効果が現れてくるには散布後、2〜4週間かかります。

線虫は、増殖した共生細菌により分解された宿主の組織や細菌自身を摂食し、4期幼虫、第1世代成虫へと成長し、交尾後産卵します。さらに第2〜3世代目を経て、あらたな感染態3期幼虫として昆虫体内に蔓延します。増殖した感染態3期幼虫は昆虫体外に脱出し、次の宿主を求めて分散していきます。

殺虫機構とライフサイクル
  • バイオセーフ

BT剤とは

BT剤とは、昆虫病原性細菌バチルス チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis;BT)を活性成分とする微生物殺虫剤の総称です。
この菌は、芽胞を形成する際、菌体内に結晶性の殺虫タンパクを作ります。この殺虫タンパクは食毒性であり、対象害虫が摂食と同時に生芽胞および結晶性殺虫タンパクが消化管内に取り込まれると、消化管内のアルカリ条件並びにタンパク質分解酵素の働きによって、毒素が活性化します。
活性化した殺虫タンパクは、消化管の特定部位に結合、細胞が破壊され、体液が消化管内へ流入します。これにより食下した昆虫は摂食をやめ、続いて生芽胞から発芽したBT菌が増殖することで死亡してしまいます。

BT菌は世界各地から数多くの系統が分離されています。その中でもクルスタキー(kurstaki)、アイザワイ(aizawai)系統の菌株が主に微生物農薬として商業的に利用されています。

BT剤とは
  • チューンアップ
  • バシレックス

バチルス剤とは

インプレッションクリアはバチルス菌の一種、バチルス アミロリクエファシエンスが有効成分です。

バチルス菌の一種であるBacillus amyloliquefacienceを成分とした微生物農薬です。この菌が植物体上に定着すると、灰色かび病やうどんこ病などの植物病原菌が作物に感染しにくくなり、発病を抑制します。この抑制効果は、バチルス アミロリクエファシエンスの拮抗的作用に起因しており、(1)栄養競合、(2)空間競合(病原菌の生息空間排除)、(3)病原菌への付着、(4)寄主植物体内の生理学的抵抗性の誘導、(5)競合微生物を排除するための抗菌物質の産生など、複数の作用があると言われています。

  • インプレッション
  • BS剤とは