RECRUIT

採用情報

Message

メッセージ

残留分析から
農薬の安全性を評価する

つくば研究所 分析チーム
2016年入社

※掲載されている所属部署は、撮影当時のものです。

Q | 担当業務について教えてください。

農薬の作物中や土壌中における残留量の分析

農薬の安全性を確認するうえで欠かせない、残留農薬量の評価を行っています。具体的には、農薬を散布された植物や土壌を採取し、化学的に残留している農薬成分を抽出・精製し機器分析によって残留量を調べています。農薬は散布後から、日光や降雨によって分解されていく他に、植物や土壌中で代謝されていきます。このため、最終的には極僅かな量の農薬しか残りません。この微量農薬成分を漏らすことなく検出し、安全基準内であることを確認する必要があります。残留分析研究では、植物や土壌由来の天然物が大量に混入している中から、最適な手法を選択することで、極微量の農薬成分を効率的に拾い上げてくるということを行っています。

Q | 入社理由を教えてください。

創薬に関わる仕事をしたい

学生時代に化学の研究に従事していたことから、化合物によって生物活性をコントロールするような研究に興味が湧き、医薬・農薬系企業の研究員として活躍したいと思い入社を決めました。農薬に関する知識は全くありませんでしたが、化学を基盤として貢献できればと思い、その他に必要な知識は入社してから身に付けていきました。当社では外部研修やセミナー講演なども積極的に参加できるため、分析機器や残留分析分野における専門的な知識の収集を続けています。

Q | この仕事の魅力とやりがいはどんなどころですか?

効率的な分析法を構築すること

分析手法の妥当性を様々な視点から論理的に考え、正確な答えを導き出すことが醍醐味だと思います。残留分析は分析対象となる農薬原体や植物体などをベースとして、大まかな手法が確立されていることが多い状況にあります。しかし、正確な結果を迅速に導くには既知の手法に対する細かなチューニングが必要とされる場合があります。その際、客観的・化学的に分析方法をレビューし、妥当性の高い最適な手法を新たに考え出す必要があります。この謎解きを、様々な工夫を凝らして達成できた時、分析研究者としてのやりがいを感じています。

Q | 今後の目標について教えてください。

新しく「面白い」分析法を構築したい

近年、様々なハイスループット指向性の分析法も創出されており、短時間・低コスト・簡略化がキーワードとなってきています。それらは分析機器の発展だけに依存せず、新しい技術的なアイディアによって導かれているため、様々な知見を収集しておく必要があります。私は、生物や化学の技術・知見を合わせることで、新しく「面白い」分析法を構築できないかと考えています。分析対象物質は原体化合物ですが、それらは植物体のような生物中に取り込まれている場合もあり、化学的な知見だけにとらわれず生物学系の技術や知見を活用することで、より効率的な手法を構築できるようになりたいと考えています。

先輩社員の一日

出社
メールチェックや実験装置の立ち上げ。
残留分析用の試料調製、抽出処理
試料を前処理・秤量し、抽出操作によって植物体や土壌中から原体成分を取り出す。
チーム内勉強会
定期的にチーム内で残留分析業務に必要な知識の共有化を行います。
抽出試料の精製、分析装置にセット
固相抽出カラムや分液操作によって精製し、分析装置で終夜測定させることで翌朝には結果が手に入るようにする。
退社
デスクワークと翌日の準備をすませて退社。ボルダリングジムに直行。